欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2012/6/29

総合 – 自動車産業ニュース

EUの新車CO2排出、11年は3.3%減

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)は20日、2011年にEU域内で新規に登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)平均排出量は走行1キロメートルあたり平均135.7グラム(g)で、前年から3.3%減少したと発表した。排出量が減少した理由と […]

欧州環境庁(EEA)は20日、2011年にEU域内で新規に登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)平均排出量は走行1キロメートルあたり平均135.7グラム(g)で、前年から3.3%減少したと発表した。排出量が減少した理由としてEEAは、低排出車の普及が拡大していることと、テクノロジーの進歩により低燃費と低排出が実現したことを挙げている。

\

CO2排出量を燃料タイプ別で見ると、ガソリンが137.7g、ディーゼルが134.5g、代替燃料が123.5gだった。加盟国別の平均排出量は、エストニア(156.9g)、キプロス(149.9g)、ポーランド(146.0g)が多く、ポルトガル(122.8g)、マルタ(124.5g)、デンマーク(125.0g)は少なかった。

\

欧州委員会のヘデゴー委員(気候変動担当)はEEAの発表を受け、「欧州自動車産業の技術革新力を示す良い兆候であり、自動車メーカーはより効率に優れた製品を生み出す一方で、世界的な競争力を維持している」と語り、排出削減に向けたメーカーの努力を評価した。

\

EUでは域内で販売されるすべての新車を対象に、15年までにCO2排出量を走行1キロあたり平均130g以下に抑える規制が今年から段階的に導入されており、削減を達成できなかったメーカーには制裁金が課される。欧州委はまた、20年までに排出量を95gに削減するという暫定目標を義務化する方針だ。

\
企業情報 - 部品メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |