トヨタ自動車は23日、小型車「ヤリス」(日本名:「ヴィッツ」)の北米市場向け生産を来年5月に日本からフランスに移管すると明らかにした。同社が欧州で生産した車を北米に輸出するのは初めて。円高により国内からの輸出採算が悪化していることに対応する。
\現在はグループ会社の豊田自動織機長草工場(愛知県大府市)で行なっているヤリスの生産のうち一部のスポーツタイプを除く年約2万5,000台分を仏ヴァランシエンヌ工場に移し、米国とカナダ、プエルトリコに出荷する。北米の安全規制に準拠したヤリスを生産するため、ヴァランシエンヌ工場には約800万ユーロを投資する。
\トヨタは2月に大型のSUV「ハイランダー」の国内生産を13年に打ち切り、米国に移管すると発表するなど、円高の長期化を受けて生産の海外シフトを加速させている。
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