独自動車照明・電子部品大手のヘラーは27日、2011/12年度(5月末締め)の決算で、売上高、営業利益(EBIT)ともに過去最高を更新したと発表した。成長市場での高級車の販売好調が大幅な増収増益に寄与したという。2012/13年も増収・増益を見込んでいる。
\具体的には、売上高は前年同期比9%増の48億ユーロに拡大。営業利益(EBIT)も27%増の3億4,100万ユーロとなり、前年(2億6,800万ユーロ)実績を大幅に上回った。最終利益も2億2,000万ユーロ(前年:1億6,400万ユーロ)に拡大した。
\同社のユルゲン・ベーレント社長は好業績について、自動車業界のトレンドを早期に捉え、エネルギーマネジメントや安全システム、LED技術に関連する製品を開発したことが今日の成長につながった、とコメントした。
\同社は今後について、中期的に中国、北米のほか、インド、ブラジルに成長の好機があると見込んでいる。このため、同地域における生産・開発能力を強化するとともに、長期的な視野で部品の現地調達を拡大していく方針を示している。
\また、非自動車分野における成長にも注力する方針。2011/12年度は、道路や空港の照明器具や人数計測装置などを販売するスペシャルアプリケーション事業部門が売上高で3億1,300万ユーロ、営業利益で2,100万ユーロを計上した。
\