韓国のタイヤメーカー、ハンコックタイヤはロンドンで開催される夏季オリンピック(7月27日~8月12日)に合わせて、6月末~9月半ばまでロンドンの主要交通拠点で広告キャンペーンを展開する。大規模なスポーツイベントと並行して実施することで、知名度の向上とプレミアムイメージの浸透を目指す。
\同社は昨年からテレビスポットで放映してきた「Be one with it(走りと一つになる瞬間)」をキーワードにした広告キャンペーンをロンドンでも展開する。クロムウェルロードなどの主要な交通拠点にある大型のデジタルビルボードなどを使って宣伝する。
\最新のコマーシャル(CM)は、高級車メーカーのBMWやジャガーのCMを担当したジェフリー・ダーリング氏が制作したもので、ニュージーランドでロケ撮影したという。
\同社は2010年と2011年にはニューヨークのタイムズスクエアで高機能タイヤ「Ventus V12 evo」の広告を出した経験も持つ。
\ \■ ダイムラーから受注獲得、独メーカーでは3社目の取引=独紙
\ \25日付けの独経済紙『ハンデルスブラット』によると、ハンコックタイヤは独自動車大手のダイムラーから受注を獲得したもようだ。ドイツの自動車大手ではこれまで、BMWとフォルクスワーゲン(VW)にタイヤを供給しており、ダイムラーで3社目となる。
\同紙によると、ハンコックタイヤはこのほか、欧州サッカー連盟(UEFA)とスポンサー契約で合意したもようだ。フォードが広告を出しているチャンピオンリーグや、VW子会社のセアトが宣伝しているヨーロッパリーグで広告を展開する可能性があるという。欧州では独タイヤ大手のコンティネンタルが現在開催中のUEFA欧州選手権で広告キャンペーンを展開している。
\欧州選手権は4年に1度の開催で、2012年大会は7月1日に決勝戦が行われる。ハンコックタイヤとUEFAのスポンサー契約は同大会の終了後に発表される予定という。
\同紙によると、ハンコックタイヤはスポーツイベントを通した広告戦略によりイメージの向上を図り、トップクラスのブランドの仲間入りを果たすことを目標としている。欧州法人ハンコックタイヤ・ヨーロッパのJin-Wook Choi 社長が同紙に明らかにしたところによると、欧州のトップメーカーとの価格差は現在、約15%開いており、イメージ向上によりこの差を埋めることを目指しているという。
\ハンコックタイヤは欧州ではハンガリーに工場を持つ。欧州事業本部はドイツのフランクフルト近郊のノイ・イーゼンブルクにある。開発拠点は、コンティネンタルの本社があるドイツのハノーバーに置いている。
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