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2012/7/6

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、6月は2.9%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の2012年6月の乗用車新車登録は29万6,722台となり、前年同月に比べ2.9%増加した。1~6月の累計も0.7%増の163万4,401台と前年同期を若干上回った。(5~6頁 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の2012年6月の乗用車新車登録は29万6,722台となり、前年同月に比べ2.9%増加した。1~6月の累計も0.7%増の163万4,401台と前年同期を若干上回った。(5~6頁の表グラフ参照)

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1~6月の新車登録のうち、個人の割合は38.8%だった。また、ドイツメーカーの市場シェアは64.0%。最大手のフォルクスワーゲン(VW)のシェアは21.9%だった。国外メーカーでは、VWのチェコ子会社であるシュコダが市場シェアで4.8%を確保し首位。ルノー/ダチアが4.7%で続いた。国外メーカーでは、起亜自動車が前年同期比50.0%増と大きく販売を伸ばした。現代自動車も17.4%増と好調だった。

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日本勢は、トヨタ/レクサスが前年同期比10.4%増の4万4,216台に拡大。スバルも18.5%増の4,494台に伸びた。一方、ダイハツ(69.0%減)、ホンダ(17.0%減)、三菱自(20.3%減)は2ケタ減、マツダ(4.5%減)、スズキ(5.5%減)も前年実績を下回った。

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■ 1~6月の国内乗用車生産は284万台

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独自動車工業会(VDA)によると、1~6月の国内乗用車生産は1%減の284万台。VDAは通期では550万台を若干超える(前年比約1%減)と見込んでいる。

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乗用車輸出は約216万台となり、前年同期を1%下回った。ドイツで生産された乗用車の4台に3台が輸出されている。

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6月単独の輸出は9%増の35万900台。VDAによると、就業日が前年同月に比べ1日多かったことも増加に寄与している。VDAは通期の輸出台数を前年比2%減の415万台と予想している。また、乗用車新車登録については、通期で約310万台を見込んでいる。

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■ ユーロ危機も国内生産は堅調に推移=独自工会会長

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VDAのマティアス・ヴィスマン会長は独日刊紙『南ドイツ新聞』の取材に対し、1~6月の国内工場の稼働率は90%となっており、欧州連合(EU)加盟国の財政難に起因するユーロ危機の影響はあるものの、絶望的な状況ではない、との見解を示した。

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国内生産の70%がユーロ圏外に輸出されていることや、ドイツメーカーは世界の高級車市場で80%のシェアを誇ることも、ユーロ危機の影響を限定的なものにとどめることに寄与している、と説明した。

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また、西欧市場の新車登録については、通期で約5%減を予想しているが、2008年の世界的な金融危機のような大きな落ち込みはないとの見方も示している。世界全体では、米国や中国市場が伸びており、ロシアやEU新規加盟国も成長傾向にあるため、2012年の世界の乗用車市場は4%増加するとの予想を示した。

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