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2012/7/6

企業情報 - 部品メーカー

フェデラルモーグル、ベルからスパークプラグ事業を買収

この記事の要約

米自動車部品大手のフェデラルモーグルは2日、米同業ボルクワーナー傘下の独ボルクワーナー・ベル・システムズからスパークプラグ事業を買収すると発表した。これにより、フランスのシャゼル工場とドイツのノイハウス工場を取得。スパー […]

米自動車部品大手のフェデラルモーグルは2日、米同業ボルクワーナー傘下の独ボルクワーナー・ベル・システムズからスパークプラグ事業を買収すると発表した。これにより、フランスのシャゼル工場とドイツのノイハウス工場を取得。スパークプラグの生産能力を年3億5,000万個以上に引き上げる予定。当該事業の売上高は約8,000万米ドル、従業員数は約500人。カルテル当局の認可を経て、取引は成立する。

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スパークプラグはガソリンエンジンの点火に使用されている。フェデラルモーグルはスパークプラグがガソリンエンジンの小型化やターボチャージング、その他の燃費改善および低エミッション化に寄与する技術の一つとして今後も需要が拡大すると見込んでいる。

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欧州の2工場は「ベル」ブランドのスパークプラグを欧州の純正部品メーカーやアフターマーケット市場に供給している。フェデラルモーグルは今回の取引を通して取引先を拡大できるほか、欧州の生産能力拡大により既存顧客へのサービスを強化できる。

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■ ベルはディーゼルエンジン向け点火装置に集中

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ボルクワーナー・ベル・システムズは今後、グロープラグやディーゼル用コールドスタートシステムなどの点火装置に経営資源を集中する。

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ボルクワーナー・ベル・システムズは独自動車部品メーカーのベルを前身とする。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ベルはボルクワーナーによる買収後、ガソリンエンジン用のスパークプラグの事業強化を進めてきたが、短期間で大きな利益を出せる事業に育てることができなかったため、ボルクワーナーから事業継続の理解を得ることができず、今回の売却に至ったという。

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