仏ルノーは11日、貧困層の支援を目的としたソーシャル・ビジネス・イニシアティブ「MOBILIZ」を発表した。
\フランスでは800万人を超える人々が貧困ラインを下回る水準で生活を送っているとされる。彼らは自動車の購入・維持が困難なため、社会参加への機会を奪われている。ルノーの「MOBILIZ」はこうした人々を支援するため、◇新たなモビリティ・プラットフォームの開発サポート◇低所得者向けの補修サービス提供◇革新的なモビリティプロジェクトに資金を提供する投資会社「MOBILIZ invest」の設立◇HEC経営大学院と提携し、「企業と貧困」をテーマとする講座を開設――などの事業を実施する。
\ルノーのゴーン取締役会長兼最高経営責任者(CEO)は「MOBILIZ」の目的について、「不安定な状況に置かれている人たちが自主的に行動できるようになるためのリソースを提供し、社会への再統合をサポートすることだ。このプログラムは、ルノーのプレゼンスを強化し、経済的で革新的なモビリティ・ソリューションへの道を開くものだ」とコメントしている。
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