独自動車部品大手のコンティネンタルと韓国のエネルギー・石油化学大手のSKイノベーションは23日、自動車向けのリチウムイオン電池モジュールを開発・生産・販売する合弁会社の設立に関する契約を締結した。
\合弁会社の出資比率はSKイノベーションが51%、コンティネンタルは49%。SKイノベーションがリチウムイオン電池セルに関するノウハウを合弁会社に提供する一方、コンティネンタルはバッテリーマネージメントや電池と他の自動車部品を連携するシステム技術を持ち込む。新合弁会社が開発・生産する電池は世界の自動車メーカーが製造するハイブリッド車や電気自動車など電動駆動システムを搭載する車両に供給する。
\ \■ 第4四半期に事業開始、生産・販売は分散展開
\ \新合弁会社は第4四半期(10~12月)にベルリンで事業を開始する予定。ただし、研究開発拠点はベルリンと韓国のテジョン(大田)に置く。また、生産、マーケティング、販売については世界の各市場で分散して展開していく。新合弁会社の従業員数は当初、世界で約200人の体制でスタート。両社がほぼ半々の割合で従業員を送り込むという。
\SKイノベーションは1962年に韓国初の石油精製会社として設立された。リチウムイオン電池事業部は1996年に立ち上げた。リチウムイオン電池のセパレーターも製造している。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、SKイノベーションはダイムラー傘下のトラックメーカーである三菱ふそうや現代自動車に製品を供給している。
\一方、コンティネンタルは10年以上前から、ハイブリッド車や電気自動車など代替燃料車向けのシステムや部品の研究開発に取り組んでいる。
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