独自動車部品大手のコンティネンタルはこのほど、シンガポールに新たな研究・開発センターを開設した。同センターへの投資は約2,100万ユーロ。同社の国際事業の拡大による開発業務の増強に対応した措置で、特にアジアでは事業成長が加速しているという。
\同センターは7階建てで、床面積は約1万170平方メートル。現在、自動車グループの内装部門や、コンティネンタルのゴム・プラスチック子会社コンチテック、タイヤ部門の従業員など約650人が勤務している。業務需要の増加に応じて、8階建てに増設し、従業員を最大1,000人に増やすこともできるという。新センターの建設では、社会インフラの充実や、政府の強力な支援体制、現地で優れた研究者やエンジニアを確保しやすいことなどが決め手となった。
\コンティネンタルは現在、アジアに12カ所の研究開発センターを持つ。その中でもコンティネンタル・オートモーティブ・シンガポールはトップ3の規模に入るという。同社は、コンティネンタルが独電機大手シーメンスから買収した自動車部品部門シーメンスVDOのシンガポール子会社(シーメンスVDOシンガポール)を前身とし、2007年12月にコンティネンタルの傘下に入った。カーラジオやナビゲーション、ユーザーインターフェイス、ディスプレイ、エンターテイメントなどを開発・生産している。
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