独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)の米国法人は20日、カリフォルニア州のオックスナード(ロサンゼルス近郊)に新たな研究開発センター「テスト・センター・カリフォルニア(TCC)」を開設した。パワートレインの開発に伴う試験や排ガス試験、環境規制に対応するための試験などを実施し、米国事業の拡大を支える。同センターの投資は2,700万ドル。従業員数は50人。
\VWは米国に2008~2012年に総額で約40億ドルを投資した。このうちカリフォルニア州には1億ドル以上を投資したという。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、最大の投資は昨年に開設したテネシー州にあるチャタヌーガ工場。同工場の従業員数は現在、3,300人に増えており、生産規模は販売好調を受けて、当初予定の15万台から来年は18万台に引き上げる計画という。
\VWによると、同センターは太陽光パネル2,500枚を装備しており、エネルギーコストを約3割減らすことができるという。その他の環境に配慮した取り組みと合わせて、自動車業界で最も環境にやさしい試験施設となることを目指している。
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