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2012/8/24

一般・技術・その他 (旧)

ミュンヘン工科大学など、高齢社会の円滑な移動システムを研究

この記事の要約

ドイツのミュンヘン工科大学などが中心となり、健康不安を抱える高齢者も快適に移動できるようなシステムの構築を目指すプロジェクト「PASSAge」に取り組んでいる。さまざまな移動手段を途切れなく円滑に連携させるほか、スマート […]

ドイツのミュンヘン工科大学などが中心となり、健康不安を抱える高齢者も快適に移動できるようなシステムの構築を目指すプロジェクト「PASSAge」に取り組んでいる。さまざまな移動手段を途切れなく円滑に連携させるほか、スマートフォンを活用した健康データの管理やサポートサービスを提供し、高齢者が自立した生活を維持できるような環境を整備する計画。

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例えば、車いすのまま車に乗り込み、固定できるように改造した車両を複数台用意し、カーシェアリングサービスで共有することにより、個人の費用負担を軽減する。また、車いすの高さを調整できるようにすることで、日常生活や買い物での快適性を向上させる。

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スマートフォンには、血圧や血糖値、呼吸数などを測る機能を組み込み、長期的にデータを管理・分析できるようにする。このデータをもとに、「血糖値が若干上がっているため、歩行距離を伸ばした方がいい」というようなアドバイスを表示したり、外出先で、救急サービスに連絡することもできる。また、交通機関を利用する際に方向が分からない、買い物の荷物が多くなりすぎて運べなくなった、というような問題が発生した時にもサポートできるような体制を整える。

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このようなシステムの構築により、安心して外出できるような環境を整えることを目指していく。

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同プロジェクでは今後、ミュンヘンやその近郊でさまざまなシナリオを実際に試験する予定。また、公共交通機関があまり整備されていない郊外も重視している。

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同プロジェクトの予算は総額390万ユーロ。うち連邦教育研究省が約200万ユーロを支援する。

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