トヨタ自動車の欧州統括会社であるトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)はこのほど、ベルギーの非鉄金属大手ユミコアとリチウムイオン電池のリサイクル分野における協力について合意に向けた最終調整を進めていると発表した。7シートの「プリウス・プラス(Prius+)」および「プリウス・プラグイン・ハイブリッド」の2モデルに搭載するリチウムイオン電池のリサイクルで協力する。
\ユミコアは超高温処理により、使用済み電池からコバルト、ニッケル、銅などを抽出する技術を持つ。同社は世界でも唯一、ハイブリッド車および電気自動車向け電池の解体ラインをドイツと米国に持っており、解体した電池の部材をベルギーのホボーケンにあるリサイクル工場に搬送し、処理している。
\TMEはトヨタおよびレクサスブランドのフルハイブリッド車を2000年から販売。欧州市場におけるハイブリッド車の累計販売台数は40万台に達している。TMEは2012年から「プリウス・プラス(Prius+)」と「プリウス・プラグイン・ハイブリッド」に加え、「ヤリス・ハイブリッド」(「ヴィッツ」の欧州仕様車)を欧州市場に投入している。
\TMEは、ニッケル水素充電池(NiMH)のリサイクル処理についてはすでに、2011年10月にベルギーのフローリディエンヌ(FLORIDIENNE)グループ傘下の産業廃棄物リサイクル会社SNAMと協力すると発表している。
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