オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネは8月22日、自動車事業のグローバル化戦略の一環として、今後数年間で中国、米国、南アフリカ、ルーマニア、ドイツに新工場を建設する計画を発表した。1億ユーロ以上を投資する。
\米国では5,000万ユーロを投資してジョージア州のカータースヴィルに工場を建設中で、2013年半ばにも稼働する予定。カータースヴィルは、自動車工場が集積するアトランタから北に約60キロメートルに位置する。同工場では220人の雇用を予定している。
\同社は、欧州の自動車メーカーを中心とする取引先の現地工場の近くに拠点を設けるグローバル化戦略を進めている。同社は今年4月から成形部門と自動車部門を統合し、新たな事業部門(金属成形部門)を設立した。成形部門の工場がすでにある場合は、当該拠点の事業を自動車分野にも広げることで対応する。
\同社によると、2011/12年度(3月末締め)の売上高121億ユーロのうち、モビリティー分野は全体の約44%を占めた。このうち、自動車関連は約3分の2(全体の約30%)となっている。
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