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2012/8/31

企業情報 - 部品メーカー

独マーレ、アジア事業を強化

この記事の要約

独自動車部品メーカーのマーレはアジア事業を強化する。アジア諸国の自動車生産の増加や日本メーカーの生産移管に対応するもので、中国の研究開発センターを拡張するほか、日本では九州に新工場を建設する。また、タイでは既存の2工場を […]

独自動車部品メーカーのマーレはアジア事業を強化する。アジア諸国の自動車生産の増加や日本メーカーの生産移管に対応するもので、中国の研究開発センターを拡張するほか、日本では九州に新工場を建設する。また、タイでは既存の2工場を拡張する。

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同社によると、中国の自動車生産は、現在の年約2,000万台(乗用車および商用車)から2017年までに年3,000万台に拡大すると予想されている。自動車生産の増加と並行して、研究開発の需要も高まるとの見込みから、同社は上海にある研究・開発センターを拡張する。上海には、研究開発のほか、販売、調達、人事、IT、財務の機能も集まっていることから、新たにビルを3棟増やし、実験およびオフィススペースを現在の7,000平方メートルからさらに約9,000平方メートル増築する。従業員数は現在の230人から最大450人にほぼ倍増する予定。新たな拠点は11月13日から業務を開始する。

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日本では同社にとって重要な顧客が生産の大部分を九州へ移管することから、新工場の建設を決めた。同工場では、吸気システムやフィルターシステムを生産する。今年9月に完成し、年末から生産を開始する予定。

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また、日本の自動車メーカーは、円高の影響で輸出が難しくなっていることを受け、乗用車や商用車の生産をタイに移管する動きを強めている。タイでは現地の自動車需要も増加の傾向にあることから、マーレはタイの2工場の生産能力増強を決めた。バンコクのエンジン部品工場では、新たな生産棟(45×90メートル)を増築する。一方、サムットプラガーンでは新たに5,000平方メートルの複合施設を建設し、倉庫やオフィス機能を移管する。同措置により空いたスペースに油冷却機の生産ラインを新たに2つ導入するほか、吸気システムとバルブカバーの生産能力を拡大する。

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