伊自動車大手フィアットは、欧州信用不安の影響で自動車需要が落ち込んでいることを受け、伊南部ポミリアーノ工場の操業を9月24~28日と10月1~5日にそれぞれ一時休止する。同社のスポークスマンが8月29日、明らかにした。
\ポミリアーノ工場は、主力モデル「パンダ」などを生産している。同工場はすでに夏季休暇を延長する形で8月20~31日にも稼働を休止していた。フィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は7月、イタリア工場の余剰生産能力を米国市場向けの生産に振り向ける計画が実現しなければ、昨年のシチリア工場に続き、2カ所の工場を閉鎖する可能性もあると発言し、同社の労組では動揺が広がっている。
\欧州自動車工業会(ACEA)のまとめによると、2012年上半期(1~6月)のフィアットの欧州での販売台数は前年同期比16.5%減の45万6,191台だった。
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