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2012/9/21

企業情報 - 部品メーカー

独マン・ウント・フンメル、タイに新工場

この記事の要約

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は19日、タイに新工場を建設すると発表した。乗用車およびトラック向けの空気清浄システムと吸気マニホルドを生産する。新工場の建設はアジアの顧客へのサービスをよ […]

独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は19日、タイに新工場を建設すると発表した。乗用車およびトラック向けの空気清浄システムと吸気マニホルドを生産する。新工場の建設はアジアの顧客へのサービスをより迅速化かつ向上させることが目的で、特に、日本、マレーシア、インドネシアの顧客への対応改善を目指す。中でも、タイに工場を持つ日本メーカーが同国での生産を拡大する方針を示していることを重視している。同社はASEAN(東アジア諸国連合)加盟国に初めて工場を持つことになる。タイに工場を建設する背景にはアジア諸国との経済関係の強化がある。

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同社は今回の計画に伴い100%出資の完全子会社をタイに設立した。首都バンコクに事務所を設け、工場はバンコクから車で南東へ約2時間の距離に位置するラヨーン圏に建設する。工場の面積は約4,000平方メートルで、配送センターも併設する。

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タイと日本は2007年に経済連携協定に署名した。また、中国とASEAN加盟6カ国(タイ、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール)は2010年1月から自由貿易協定(AC-FTA)に基づいて一部品目の関税を撤廃し、経済関係を強化している。マン・ウント・フンメルはこのようなアジア経済圏の環境改善を事業拡大の追い風とする考えだ。

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また、自動車調査会社IHSオートモーティブによると、タイの自動車生産は2012~2018年に約30%拡大し、250万台を超えると予想されている。

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