日本のITサービス大手NTTデータの独子会社(NTT Data Deutschland)は中国・北京にこのほど開設した自動車産業向けのコンピテンスセンターに、ドイツ人スタッフ3名を派遣した。専門技術者や研究者を相互に派遣して情報交換や交流を促進するプロジェクトの一環で、中国に進出するドイツ系自動車メーカーや部品メーカーのニーズに対応できるようにするとともに、現地従業員の研修を担当する。11日付『アウトモビールボッヘ(AW)』(オンライン版)が報じた。
\独NTTデータの前身はBMWシステム子会社のサークエント(Cirquent)。NTTデータは08年、BMWグループからサークエントの発行株式の72.9%を取得した。欧州事業の組織改編にともない今年6月、社名をNTTデータに変更した。
\北京のコンピテンスセンターはNTTデータの北京オフィス内にあり、現地スタッフ30人が勤務する。同社の担当者は「中国自動車産業はここ数年で飛躍的な成長を遂げたが、技術革新を可能にするインフラは一朝一夕に構築できるものではない。我々はスタッフの相互派遣を通して、欧州市場で蓄積してきたノウハウをアジアの顧客に伝えていき」と述べている。
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