スイスの自動車部品・機械大手ジョージ・フィッシャー(GF)はこのほど、ドイツのメットマンにある同社最大の鋳鉄工場で軽量部品の新たな鋳造設備を稼働させた。投資は約3,600万ユーロで、13カ月の工期を要した。
\「エアレーション・モールディング・ロボットポーアリング(AMR)」と呼ばれる同設備は高効率で材料の無駄も少なく、環境負荷が小さい利点があるという。球状黒鉛鋳鉄(ノジュラー鋳鉄)を年6万トン、生産する能力を持つ。メットマン鋳造工場全体の生産能力は年20万トンに拡大した。
\同社が導入したAMRは、ロボット20台以上を使い、高度に自動化されているほか、工場内の空気の熱を利用するシステムも導入している。また、最先端の電気モーターを採用し、エネルギー消費量を40%以上改善している。
\メットマン鋳造工場では、乗用車や商用車向けに、後輪車軸のハウジングやクランクシャフトなどを生産している。同社の軽量部品は、アウディの新型「A3」やフォルクスワーゲン(VW)ンの「ゴルフ」などに採用されているという。
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