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2012/10/5

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、9月は10.9%減

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年9月の乗用車新車登録は25万82台となり、前年同月に比べ10.9%減少した。1~9月の累計は235万8,798台となり、前年同期を1.8%下回っている。\ 1~9月のメー […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年9月の乗用車新車登録は25万82台となり、前年同月に比べ10.9%減少した。1~9月の累計は235万8,798台となり、前年同期を1.8%下回っている。

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1~9月のメーカー別の登録台数を見ると、ドイツメーカーはポルシェ(13.6%増)とアウディ(8.4%増)が好調だった。オペル(13.2%減)、フォード(8.8%減)、BMW(3.7%減)、スマート(3.3%減)、フォルクスワーゲン(VW)(2.2%減)は前年実績を下回った。

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国外メーカーでは、ルノー/ダチアが前年同期比5.3%減となったものの、11万3,785台で外資系トップの地位を堅持。2位のシュコダは4.6%増の11万3,696台と僅差で続いている。韓国の現代自動車は15.2%増の7万5,938台、起亜自動車も44.0%増の4万1,818台と大幅な伸びを示した。日本メーカーでは、トヨタ/レクサス(6万4,305台、6.0%増)、スバル(6,992台、37.0%増)が前年実績を上回っている。

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1~9月の新車登録のうち、電気自動車は2,023台、ハイブリッド車は1万5,771台だった。ディーゼル車のシェアは48.0%、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)の排出量は平均142.5グラムだった。

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独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は9月の2桁減について、営業日が前年同月に比べ2日少なかったことが影響していると説明し、営業日調整後では2%の減少にとどまるとした。また、販売台数の多いコンパクトクラスで大幅なモデルチェンジを控えているモデルがあることや燃料価格の上昇なども販売低迷の一因としている。

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VDAによると、9月の乗用車の国内生産は45万600台にとどまり、前年同月に比べ16%減少した。輸出も13%減の34万9,400台に低迷した。ヴィスマン会長はこれについて、西欧諸国の財政危機の問題を受けて輸出が落ち込んでいる、と説明。メーカーは輸出減少や将来の需要低迷を見込み、生産縮小に動いているという。

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VDAによると、9月の国内受注は前年同月に比べ2%減少した。国外受注は堅調で9月は1%増、1~9月は約7%増となっている。

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