仏自動車部品大手ヴァレオは9月27日に開幕したパリモーターショーで、6つの新技術を展示している。
\「Hybrid4all」はあらゆるタイプの車両、特にエントリークラスの車両に搭載できるハイブリッドパワートレイン。アイドリングストップ機能、回生ブレーキおよびトルクアシストと組み合わせることができ、15%近い燃費の向上を可能にする。
\ヴァレオは、小型化したエンジンにおける低速時のダイナミックレスポンスを改善する「電気式スーパーチャージャー」を、自動車部品サプライヤーとして初めて顧客に供給した。エネルギー回収システムを組み合わせることにより、20%近い燃費向上効果を実現する。
\ディーゼルエンジンにもガソリンエンジンにも使用できる新型エアインテークモジュールは、エンジンにとりこまれる空気と燃料の混合を改善し、冷却システムの効率と性能を高めることにより、ターボエンジンをよりクリーンで小型化することが可能にする。このエアインテークモジュールは、フォルクスワーゲンの新型ディーゼルエンジンのプラットフォームに採用されている。
\静電容量センサー技術を活用したタッチ式コントロールパネルは、エアコンシステムを制御するほか、ダイレクトアクセスボタンにより、機能をプレビューすることができる。軽く触れるだけでスクリーンが起動し、対応するボタンを押すことで好みのマルチメディアアプリケーションを選択できる。このコントロールパネルはBMW 1 シリーズとBMW 3 シリーズに採用されている。
\BiLEDプロジェクターは、今回のパリモーターショーで初公開されるフォード「モンデオ」の新型車に搭載されたヴァレオのフルLEDヘッドランプに活用されている。モジュールには防砕性プラスチックレンズを使用し、ロービームからハイビームに瞬時に切り替えることができ、ロービーム時のエネルギー消費は26ワットに抑えられている。
\ワイパーシステム「AquaBladeR」は、内蔵したチューブを通してウォッシャー液をブレードに設けた穴に供給し、ここから直接吹きかけて拭き取るという革新的な機能を備えている。これによって、ウインドーを洗浄している間も視界をほとんど妨げることなく、ウォッシャー液の使用量もほぼ半減すること可能になった。
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