独自動車部品メーカーのエルリングクリンガーはこのほど、連邦教育研究省(BMBF)が支援するリチウムイオン電池の研究プロジェクト「セーフバット(SafeBatt)」に参加すると発表した。同プロジェクトはハイブリッド車や電気自動車に搭載するリチウムイオン電池の安全性の向上を目指すもので、エルリングクリンガーは特にリチウムイオン電池のセルを接続するためのシステムに関する技術で協力する。
\エルリングクリンガーは3年前からエレクトロモビリティー事業を強化しており、現在は同分野を専門とする従業員が約65人に増えた。同事業では、リチウムイオン電池のセルを接続するためのセルコンタクトシステムを2011年から量産している。
\同プロジェクトは、連邦政府がエレクトロモビリティーの普及に向けて発足させた政産学連携プロジェクト「国家プラットフォーム・エレクトロモビリティー(NPE)」が進める9つの「灯台プロジェクト」のひとつとして、連邦教育研究省(BMBF)が総額で1,900万ユーロを支援している。実施期間は2012年7月1日~2015年6月30日まで。エルリングクリンガーのほか、化学大手のBASF、自動車大手のBMWやダイムラー、半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズ、ミュンヘン工科大学、ミュンスター大学など15のパートナーが参加している。
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