英国のタインアンドウィア州サンダーランド市は2010年に地域経済の発展に向けた25年までの長期計画「エコノミック・マスタープラン」を発表。自動車産業をはじめとする重要セクターの振興策を導入した。この結果、日産、ユニプレス、リア・コーポレーション、SNOP、バンテック、カルソニックカンセイなどが新規雇用計画を表明し、同市は英国における自動車産業の集積地としての地位を一段と高めた。
\サンダーランド市議会によると、同市には現在、50を超える自動車関連企業から投資に関する問い合わせが来ているという。市議会のワトソン議長は先ごろ開かれた自動車業界の代表との円卓会議で、「サンダーランド市は英国で最大の自動車工場と、最も強力な自動車部品のサプライチェーンを持っている。サンダーランド市は英国の中央部に位置し、優れたインフラがある。世界各地から相次いで自動車関連企業を誘致することに成功している背景には、市の長期計画がある」とエコノミック・マスタープランの意義を強調した。
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