独高級車メーカーのBMWグループと米航空機製造大手のボーイングは12日、炭素繊維のリサイクル技術を共同で研究すると発表した。炭素の加工や生産工程の自動化技術についてもノウハウを交換する。両社が提携するのは今回が初めて。
\BMWグループは2013年末に電気自動車「i3」、2014年にはハイブリッド車「i8」を発売する予定。両モデルでは炭素繊維複合材料(CFRP)を使用したキャビン(乗員室)を採用する計画で、BMWは独炭素製品大手のSGLグループと合弁会社を設立し、米ワシントン州のモーゼスレイクに炭素繊維工場を建設するなど炭素繊維部品の量産化に向けた準備を加速している。ボーイングも中型ジェット旅客機「ドリームライナー787」に炭素繊維複合材を約50%使用している。
\両社は提携により、それぞれのノウハウを持ち寄り、生産工程で発生する炭素繊維の残りや、寿命を終えた車両や航空機の炭素繊維部品から炭素繊維を抽出し再利用するための技術を研究する。また、生産工程の技術についてもアイデアを交換していく方針を示している。
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