新車販売の値引き競争がやや落ち着きを取り戻しているようだ。デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)の調べによると、ドイツ国内市場の販売上位30モデルの2012年12月のディーラー値引き率は平均17.6%だった。前月から1.4ポイント下落し、2カ月連続で前月を下回った。3日付『ハンデルスブラット』が、独自入手した資料を基に報じた。
\値引き幅が大きく下がったのは独自動車最大手フォルクスワーゲン。「ゴルフ」のオンライン販売の値引き率は11月に平均17.8%だったが、12月は14.7%に縮小した。
\CARのドゥーデンヘッファー教授は、「値引き販売が続けばブランドイメージに傷がつく」と指摘した上で、VWが価格競争から一歩退いたことを評価した。一方、欧州自動車販売市場は依然として低迷が続いており、在庫を処理するための値引き合戦は今後も激しさを増すとの見方を示した。
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