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2013/1/25

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、成長鈍化

この記事の要約

独自動車部品大手のロバート・ボッシュが23日発表した2012年通期決算(暫定値)の売上高は523億ユーロとなり、前年に比べ1.6%の増収にとどまった。営業利益(EBIT)も売上高の約2%にとどまるとした。売り上げの伸び悩 […]

独自動車部品大手のロバート・ボッシュが23日発表した2012年通期決算(暫定値)の売上高は523億ユーロとなり、前年に比べ1.6%の増収にとどまった。営業利益(EBIT)も売上高の約2%にとどまるとした。売り上げの伸び悩みに加え、太陽光発電事業で約10億ユーロの損失を計上したことなどが収益を圧迫したと説明している。2013年は利益率の改善と不振事業の戦略見直しなどに注力する方針を示している。

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事業別の売上高を見ると、自動車技術は1.7%増の309億ユーロだった。全体の約6割を占める同部門では、ガソリン燃料の直噴システムが50%の増収と好調だった一方、欧州市場で需要が高いディーゼルシステムは南欧諸国の債務危機による景気低迷や中国の商用車市場における需要減少の影響を受けて大幅に落ち込んだ。産業技術は前年並みの80億ユーロ。太陽光発電設備の価格下落が響いた一方、製薬・食品向けの包装機械は好調だった。消費財・建物技術は2.3%増の134億ユーロだった。

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■ アメリカは9.0%増収

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地域別では欧州が2.0%減の297億ユーロに落ち込んだ一方、アメリカは9.0%増の100億ユーロと好調。アジア・太平洋地域も5.0%増の126億ユーロを確保した。

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同社は2013年も前年実績を若干上回る増収を見込んでいるものの、大幅な売り上げ成長は見込めないとの見解を示している。

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利益率の改善に向けては固定費を削減するほか、投資に上限を設定した。また、事業所委員会(従業員の代表機関)と協議し景気の変化に柔軟に対応できる仕組みを導入することで合意した。また、不振の太陽光発電設備事業については今後さらに対策を検討していく方針を示している。

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