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2013/2/1

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、日産、フォードの3社、燃料電池車で戦略提携

この記事の要約

自動車大手の独ダイムラー、ルノー・日産アライアンス、米フォード・モーターは1月28日、燃料電池車技術の開発で戦略提携すると発表し、合意書に調印した。提携により燃料電池車の市販化を加速するとともに、投資コストを低減し、20 […]

自動車大手の独ダイムラー、ルノー・日産アライアンス、米フォード・モーターは1月28日、燃料電池車技術の開発で戦略提携すると発表し、合意書に調印した。提携により燃料電池車の市販化を加速するとともに、投資コストを低減し、2017年に手頃な価格の量産車を発売することを計画している。

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3社は燃料電池スタックおよびシステムを開発し、各社のブランドに適した形で燃料電池車モデルを投入する計画。投資は各社が均等に負担し、開発も日本、欧州、米国の複数拠点で行う。

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また、3社は日本、欧州、米国の3大陸の自動車メーカーが連携することの利点を生かし、部品の世界的な規格や水素供給インフラの整備においても協力し、サプライヤーや政府、産業界に働きかけていく方針を示している。

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電気自動車は航続距離の短さや充電に時間がかかるなどの難点から、当初の予想に比べ普及が遅れている。燃料電池車は燃料供給にかかる時間が短く、航続距離も約600キロメートルを確保できることから、燃料の供給インフラが整い、販売価格を抑えることができれば従来の内燃エンジン車に対抗できるゼロエミッション車になる可能性があるとして注目を集めている。

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燃料電池車の開発では、独BMWとトヨタ自動車も先ごろ提携すると発表した。独経済紙『ハンデルスブラット』によると、欧州の自動車メーカーは電気自動車の普及が遅れるなか、欧州連合(EU)や中国、米国における排ガス規制の目標値の達成が難しい見通しとなっており、燃料電池車の開発が急務になっているという。

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