独自動車大手のメルセデスベンツはこのほど、インターネットを利用した情報サービス・プラットホーム「マイ・メルセデス」を構築すると発表した。新たに生産する全車両にネット接続機能を搭載し、どのベンツ車に乗っても各ドライバーに合ったサービスを提供できるようにする。
\例えば、ドライバーが乗車してログインすると、座席の高さやミラーの位置が自動的に調節され、お気に入りのラジオが鳴り、指定のアプリがディスプレイに表示されるという具合だ。システムの特徴は、1台の車に限らずに利用できることにある。マイカーはもちろん、人から借りた車でもレンタカーでも、ベンツ車に乗れば同じ設定が呼び出される仕組みだ。今後2~3年に生産する全車両に標準装備としてネット接続機能を持たせる。
\土台となるのは一つ一つのサービスをインターフェースで結びつけた「サービス志向アーキテクチャ」で、料金決済も各サービスシステムの中で処理される。サービスの例としてメルセデスでは、カーシェアリング「Car2go」を挙げている。
\メルセデスは集めたデータや位置情報を基に、それぞれのカスタマーに最適化した情報サービスを提供する方針だ。新車開発から営業、顧客サービス、金融部門まで全社体制で開発に当たる。
\