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2013/4/12

企業情報 - 自動車メーカー

オペル、2016年までにエンジンの80%を刷新

この記事の要約

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは10日、エンジンを大幅に刷新すると発表した。2016年までに3種類の新たなエンジンシリーズおよび13種類の新型エンジンを投入する。これにより、ラインアップ全体の80 […]

米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルは10日、エンジンを大幅に刷新すると発表した。2016年までに3種類の新たなエンジンシリーズおよび13種類の新型エンジンを投入する。これにより、ラインアップ全体の80%でエンジンを刷新する。また、新型エンジンと並行して新たな変速機も導入していく。同社はエンジンのダウンサイズ化を進め、二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、燃費を改善する一方、パフォーマンスを向上させ、騒音も低減する方針を示している。

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まずは、気筒容量1.6リットルの新型ガソリンおよびディーゼルエンジンを次世代の5速および6速変速機とともに市場投入する。今年末には小型のガソリンエンジンシリーズも導入する予定。

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1.6リットルの新型ガソリンエンジンは4気筒の燃料直噴(SIDI)ターボエンジンで、「エコターボ」(出力125kW/170PS、最大トルク280Nm)と「パフォーマンスターボ」(出力147kW/200PS、最大トルク300Nm)の2種類を用意する。

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1.6リットルの新型ターボディーゼルエンジン(出力100kW/136PS、最大トルク320Nm)は、既存の1.7リットルおよび2.0リットルエンジンに替わるもので、最初は「ザフィーラ・ツアラー」に搭載する。同エンジンはオペル初のフルアルミ・ディーゼルエンジンで、エネルギー密度は1リットル当たり85PSと同クラスのエンジンでは極めて高い水準を達成している。

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環境性能に優れた「エコフレックス」仕様の1.6リットルディーゼルエンジン「1.6 CDTIエコフレックス」では、選択還元型触媒(SCR)システムや窒素酸化物(NOx)吸蔵還元触媒(LNT:Lean NOx Trap)により欧州連合(EU)の排ガス規制「ユーロ6」の基準をクリアしている。

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変速機では新型の5速および6速変速機の導入を進めているほか、新たな5速自動変速機を開発している。長期的には6速自動変速機の改良や8速変速機の導入も視野に入れているという。

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