仏ルノーは4月26日、資本提携する日産のコンパクトカー「マイクラ(日本名:マーチ)」の次期モデルをパリ近郊のフラン工場で生産すると発表した。2016年に開始し、年産8万2,000台を予定している。
\日産は、現在マイクラを生産しているインドの工場が中期的にフル稼働になることが見込まれていることから、投資の抑制や為替変動の影響を軽減を図るためルノーに生産を委託することを決めた。ルノーは国内工場で日産のパワートレインと商用車を受託生産しているが、乗用車の生産は初めてとなる。
\ルノーは3月、国内従業員の約15%に当たる7,500人を2016年までに削減することを柱とする経営合理化策で労働組合側と合意した。見返りとして同社は国内の全工場を維持し、生産台数を現在の年間53万台から71万台に引き上げる。このうちルノー車は63万台で、残りの8万台は日産やダイムラーからの生産受託で補完する方針だ。
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