仏自動車部品大手ヴァレオは5月24日、自動車ドアの開閉システムを手がけるアクセスメカニズム事業のユーシン(東京都港区)への売却手続を完了した。
\アクセスメカニズム事業はキーセット、ドアハンドル、ステアリングロックなどを手がけ、キーシステムで2割超の世界シェアを持つ。世界12カ国に生産拠点を持ち、従業員は4,500人。2012年の売上高は5億8,000万ユーロだった。ヴァレオは二酸化炭素(CO2)排出量の削減に貢献するソリューションと、アジアなど新興国市場での成長加速に経営資源を集中させるため、同事業の売却を決めた。
\ユーシンはキーセット、ドアラッチ、ヒーターコントロールに強みを持ち、キーセットでは国内2位。同社は国内自動車部品市場の縮小が見込まれるなか、海外売上高比率を引き上げることを目指しており、欧州系自動車メーカーを主要顧客とするヴァレオのアクセスメカニズム事業を傘下に収めることでグローバル展開を加速させる考えだ。
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