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2013/6/7

企業情報 - 自動車メーカー

現代、コペンハーゲン市に燃料電池車15台を納車

この記事の要約

韓国の現代自動車は6月3日、デンマークのコペンハーゲン市に燃料電池車「ix35フューエルセル」15台を納車した。同市では同じ日にデンマーク初の水素燃料供給ステーションがオープンし、セレモニーが行われた。\ 現代は韓国の蔚 […]

韓国の現代自動車は6月3日、デンマークのコペンハーゲン市に燃料電池車「ix35フューエルセル」15台を納車した。同市では同じ日にデンマーク初の水素燃料供給ステーションがオープンし、セレモニーが行われた。

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現代は韓国の蔚山工場で2月26日から同モデルのライン生産を開始している。量産の燃料電池車が欧州市場に導入されるのは初めてという。デンマーク市は2025年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、水蒸気しか排出しない燃料電池車の導入は目標達成に向けた取り組みの一環に位置付けられる。

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「ix35フューエルセル」は現代自のCセグメントSUV「ix35」をベースに開発された。出力100kW(136ps)の電気モーターを搭載し、最高速度は時速160キロメートルに達する。時速0~100キロメートルの加速性能は12.5秒。1回の燃料充填で594キロメートル走行できる。水素燃料の充填には数分しかからないという。

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■ 燃料電池車の市場投入で欧州に注力

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現代自は2015年までに「ix35フューエルセル」を1,000台、生産する計画で、主に欧州の公的機関や民間企業にリース販売する方針を示している。

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同社は欧州ではこれまで、欧州連合(EU)の欧州委員会と水素および燃料電池関連企業、研究機関が発足させた燃料電池水素共同実施機構(FCH-JU)を通して欧州議会や欧州委の職員などに同モデルを提供している。また、今年初めにはドイツのベルリンで「ix35フューエルセル」を紹介する欧州企業向けのイベントを開催。試乗会も実施した。

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同社はさらに、4月にロンドン水素パートナーシップ(LHP)に参加する合意書に署名した。LHPはロンドンのボリス・ジョンソン市長が進める大気汚染改善政策の一環で、5,000万ポンド超を投資する大型プロジェクト。水素燃料で走行するタクシーやバス、スクーターの導入や水素燃料スタンドの整備事業などを支援している。

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