米ゼネラルモーターズ(GM)のダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)は米『オートモーティブ・ニュース』紙とのインタビューで、欧州で展開する「オペル」と「シボレー」について、今後二つのブランドの差異化を図っていく必要があるとの見解を明らかにした。「両ブランドは重なるモデルが多く、混乱を招いている」と不満を示したうえで、ブランド・ポジショニングの見直しに向けてすでに取り組みを開始していることを明らかにした。ただ、具体的な内容についてはコメントを避けた。19日付独業界紙『アウトモビールボッヘ』(オンライン版)が報じた。
\オペルとシボレーの社長はこれまで、「両ブランドによる共食いはない」と主張してきた。オペルは“家族向けに柔軟性の高い”実用的なモデルに重点を置き、フォルクスワーゲン(VW)を注視してきた。一方のシボレーは“リーズナブルな価格とスポーティー”なブランドとしての戦略を重視してきた。
\オペルはカールトーマス・ノイマン社長の主導で、ブランドイメージを引き上げる戦略を推し進めているものの、両ブランドには購買層が重なるモデルが多い。最も典型的な例は、電気自動車でオペルの「アンペラ」とシボレーの「ボルト」は姉妹モデルで、ほとんど変わらないという。
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