仏自動車メーカーのシトロエンは、ドイツを含む欧州でもプレミアムシリーズ「DS」の差別化を推進する。専門の販売店やショールームを増やし、独立したブランドとしてのプレゼンスを強化する。12月には初のDSフラッグシップ(旗艦)店をパリにオープンする予定だ。同社のイブ・ボンフォン取締役(事業戦略担当)が21日、独業界紙『アウトモビールボッヘ』とのインタビューの中で明らかにした。
\同社は中国で昨年、DS専門店をオープンした。同国ではシトロエンのサブブランドとしてではなく、現地企業との合弁事業を通して独立したブランドとして販売している。
\ドイツ国内では、アーヘンのシトロエンディーラーであるアウトハウスACクオリティカーズが、独自に企画してDS専門ショールーム(DSサロン)を開設した。同社のギュンター・ヤーコプス社長によると、開設にかかった費用は「数十万ユーロ」になったという。
\シトロエンはDSを独立させて販売することに意欲的なディーラーに対し、ショールームの開設などを資金面で支援する方針だ。パリにオープンする旗艦店はメーカーの直営とし、同店の運営から得たノウハウや改善点は欧州のディーラーに提供し、販売活動に生かしてもらう。高級感を出すため、ショールームの内装などに高い基準を設けているという。
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