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2013/11/29

一般・技術・その他 (旧)

独ザールラント大、車載情報サービスの「安全な音声対話システム」を研究

この記事の要約

目的地までの道案内や近くのガソリンスタンドやレストランなどを探す車載情報サービスの利用において、タッチパネルを操作する代わりに自分の声でコマンドを入力し、音声で読み上げる音声対話インタフェースが身近なものになってきている […]

目的地までの道案内や近くのガソリンスタンドやレストランなどを探す車載情報サービスの利用において、タッチパネルを操作する代わりに自分の声でコマンドを入力し、音声で読み上げる音声対話インタフェースが身近なものになってきている。ドイツ、ザールラント大学の研究チームが、より安全な音声対話システムの研究開発を進めている。

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車載情報システムでは、音声コマンドで操作することで画面を見ないで済むため、走行中の視認操作負荷が低減されるメリットがある。一方、前は見ているものの音声発話に気を取られて運転に対する意識が疎かになる「意識の脇見」の危険性が指摘されている。

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ザールラント大学のコンピュータ言語学・情報工学部のヴェラ・デンベルク研究員を中心とするチームは、こうした事情を踏まえて、音声対話が運転操作のストレスを受けているドライバーに与える影響を調査した。カーブの多い道路を走行する状況において、文法的にはよく似ているものの全く意味の異なる文章をドライバーに聞かせて、「はい」か「いいえ」で答えてもらった。ドライバーのストレス反応は瞳孔の動きを特殊なカメラでとらえて測定した。この結果、ストレスを受けている環境の中で音声対話が行われると、ドライバーの集中力が明らかに低下することが確認できた。

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現在、これまで得られたデータを元に、各種の運転環境においてどのような構造のセンテンスを使用すればドライバーに対するストレスを軽減できるかなどを検証しているという。

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