独高級車大手BMWのヘルベルト・ディース取締役(開発担当)はこのほど、独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』(12月30日付け)に対し、トヨタ自動車とスポーツカーを開発していることを明らかにした。
開発中のスポーツカーの構造について合意に達しており、これをベースにそれぞれのブランドの特徴を出した異なるモデルを開発していく方針という。
業界では、BMWの次世代「Z4」、トヨタは高級ブランド、レクサスのスーパーカー「LFA」のスタイルを取り入れたイブリッド・スポーツカーを開発するとの憶測があるが、ディース取締役はこれについてコメントを控えた。
■ プラグインハイブリッド車に注力
ディース取締役はこのほか二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた取り組みにについて、プラグインハイブリッド車の投入に注力する方針も示した。今年発売予定の「i8」が同社初のプラグインハイブリッド車となり、昨年発表したSUV「X5」のプラグインハイブリッド車のコンセプトモデルも量産化する計画という。
3気筒エンジンの導入もCO2削減に寄与する。最初はBMWのミニバン「アクティブ・ツアラー」に搭載する計画で、同モデルは傘下の超小型車ブランドMINIとプラットフォームを共有する。今後数年以内に現在の「1シリーズ」をすべて前輪駆動とする方針も示している。