独自動車大手のダイムラーはカーエアコンの冷媒に二酸化炭素(CO2)を使用した車両のプロトタイプを開発している。同社の広報担当者が3日、独『フランクフルター・ルントシャウ』紙の報道を追認する形で明らかにした。複数のモデルシリーズでプロトタイプを開発したという。
ダイムラーは当初、米国のハネウェルとデュポンが共同開発した「R1234yf」を新冷媒として採用する方針であったが、2012年9月に独自に実施した安全性能試験の結果、「R1234yf」は発火する恐れがあるとし、採用を見合わせる立場を表明した。ダイムラーは現在も従来の冷媒「R134a」を使用しており、代替冷媒としてCO2を使用したカーエアコンを搭載する方向で開発に取り組んでいる。