ホンダは3月25日、欧州の生産拠点である英スウィンドン工場の生産体制を3交代制から2交代制に縮小すると発表した。欧州市場の販売低迷を受けたもので、同工場の従業員の約1割にあたる約340人を削減する。
英南西部にあるスウィンドン工場では欧州市場向けに「シビック」、「シビック・ツアラー」、「CR-V」、「ジャズ」を生産している。新体制への移行を受けて今年の同工場の生産台数は約12万台と、前年の14万94台から約15%減少する見込み。
欧州自動車工業会(ACEA)の統計によると、欧州市場(マルタを除く欧州連合(EU)27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベース)の今年1~2月の新車登録台数は前年同期比6.3%増の186万2,597台に拡大し回復の兆しが見られるが、ホンダの同時期の新車登録は10.4%減の1万8,037台と低迷しており、市場シェアを前年同期の1.1%から1.0%に落としている。