自動車用防振システムメーカーであるトレルボルグ・ヴィブラコースティックは3月24日、コンパクトSUV向けのエアスプリングを開発したと発表した。このエアスプリングは独高級車大手の新モデルに採用が決まっているという。
同社が開発したエアスプリングの採用により、起伏の多い地形では車高を標準的な190ミリメートルからさらに40ミリメートル高くして230ミリメートルまで引き上げることができるという。また、スポーツプラスあるいは低水準(low level)仕様では車高が標準的な高さよりも10ミリメートル低くなり、高速度での走行性や燃費が向上すると説明している。
このほか、ばね下重量を低く抑えるため、5 リンク式サスペンションの前車軸にはアルミニウムの分量が多いエアスプリングを、トラペゾイダル式サスペンションの後ろ車軸には樹脂製のエアスプリングを採用した。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックは、スウェーデンのゴム・自動車部品大手トレルボルグと独自動車部品大手フロイデンベルクが2012年に設立した自動車用防振システムの合弁会社。