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2014/4/4

企業情報 - 部品メーカー

独エルリングクリンガー、車体・車台用の軽量部品市場に参入

この記事の要約

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは3月28日付のプレスリリースで、車体・車台用の軽量部品市場に参入すると発表した。ドイツの大手自動車メーカーから受注を確保しており、2015年に量産を開始する計画。今後6年間で1億2 […]

独自動車部品大手のエルリングクリンガーは3月28日付のプレスリリースで、車体・車台用の軽量部品市場に参入すると発表した。ドイツの大手自動車メーカーから受注を確保しており、2015年に量産を開始する計画。今後6年間で1億2,000万から1億3,000万ユーロの売り上げを見込んでいる。

同社が生産するのは金属と樹脂を使用した部品で、金属のハイドロフォーミング加工技術と樹脂の射出成形技術を組み合わせた軽量部品という。樹脂部品用の金型メーカーであるドイツのフンメルグループを2011 年に買収したことが今回の新規参入に寄与しているという。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同プロジェクトに対する最初の投資はすでに実施しており、2014年と2015年は総額2,000万ユーロを投資する計画という。また、部品はカナダと中国の工場で生産すると報じている。

同紙によると、エルリングクリンガーは電気自動車向けの電池部品や燃料電池部品の開発にも注力している。独高級自動車大手BMWの電気自動車「i3」やハイブリッド車に部品を供給しているという。

■ 2013年は増収増益

エルリングクリンガーが3月28日発表した2013年通期の売上高は前年比4.3%増の11億7,520万ユーロに拡大した。アジア市場向けの販売や新車用部品の輸出の好調が増収に寄与した。特別要因などを除く支払金利税引き前営業利益(EBIT)は6.6%増の1億4,470万ユーロだった。

2014年は売上高で前年比5~7%増を見込んでいる。これに加え、折半出資で設立した日本企業との合弁会社エルリングクリンガー・マルサン・コーポレーションの経営権を2013年12月31日付けで取得し連結決算に組み込んだことにより、約2,500万ユーロの増収効果が生まれると説明している。特別要因などを除くEBITは1億6,000万~1億6,500万ユーロを見込んでいる。

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