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2014/5/2

一般・技術・その他 (旧)

独地域エネルギー会社、カラバグに資本参加

この記事の要約

ドイツ北部のシュヴェリーンに拠点を置く地域エネルギー会社WEMAGは4月28日、フィアットのモデルをベースとした電気自動車を販売しているカラバグ・エレクトロアオト(本社:ハンブルク)を買収すると発表した。同社の資本の70 […]

ドイツ北部のシュヴェリーンに拠点を置く地域エネルギー会社WEMAGは4月28日、フィアットのモデルをベースとした電気自動車を販売しているカラバグ・エレクトロアオト(本社:ハンブルク)を買収すると発表した。同社の資本の70%を取得する。現在、カルテル当局が同取引について審査している。

両社は約3年前から電気自動車の販売で協力関係にあるという。WEMAGは今後、カラバグと協力し、電気自動車を再生可能エネルギーの安定供給に活用する計画。太陽光発電や風力発電は天候によって発電量が大きく左右されるため、発電量が多い時に電気自動車を蓄電機能として活用し、電力需要の高い時に充電した電力を電力網に供給することができる。

また、カラバグは現在、WEMAGの主導のもとでデリバリバンの電気自動車を開発している。同モデルは今年の夏に発表する予定。

■ WEMAG、再生可能エネルギーの大型蓄電施設を建設

WEMAGはシュヴェリーン・ランコウ(Schwerin Lankow)に再生可能エネルギーの大型蓄電施設を建設している。蓄電容量は5メガワット(MW)でリチウムイオン電池を使用している。

同施設は2013年9月に着工し、韓国のサムスンSDIがこのほどリチウムイオン電池の設置を終えた。16セルで構成されるリチウムイオン電池を1,600個(2万5,600セル)連結している。

5月末には試験運転を開始し、8~9月に本稼働する予定という。同施設の建設はバッテリーパークの開発を事業とするベルリンのユーニコス(Younicos)が請け負っている。

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