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2014/5/16

企業情報 - 部品メーカー

独コンティネンタル、チェコに研究開発センターを開設

この記事の要約

独自動車部品大手のコンティネンタルは9日、チェコ東部のオストラバにセンサー&アクチュエータ(S&A)事業の新研究開発センターを開設したと発表した。同事業の今後の成長を見込んだ措置で、オストラバから南へ約40キロ […]

独自動車部品大手のコンティネンタルは9日、チェコ東部のオストラバにセンサー&アクチュエータ(S&A)事業の新研究開発センターを開設したと発表した。同事業の今後の成長を見込んだ措置で、オストラバから南へ約40キロメートルのフレンシュタートにあった開発センターを移転した。同事業分野の製品はエンジンの燃費改善や排ガス低減に寄与するもので、フレンシュタートの工場でも生産能力を増強する計画という。新開発センターは同事業の世界研究開発拠点となる。

オストラバは人口約30万人で、プラハ、ブルノに次ぐチェコ3番目の都市。フレンシュタートに近く、交通の便が良いうえ、工科大学があり人材を確保しやすいことが移転先の決め手となった。

フレンシュタートにはコンティネンタルの自動車事業3部門すべて(シャーシ&セーフティ、インテリア、パワートレイン)の工場があり、従業員数は全体で約2,500人という。

■ NOxセンサーや高温センサー、EGRバルブなど開発

新研究開発センターの床面積は5,000平方メートルで、既存のオフィス棟に実験施設と作業場を新たに建設した。4月にすでに大部分の従業員がオストラバに移動しており、残りの従業員も7月までに段階的に移る。移転が完了すると従業員数は約160人になる。中期的に人員を200人に引き上げる計画。新センターでは最大250人の収容スペースを確保しているという。

コンティネンタルのセンサー&アクチュエータ事業では、排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を測定するセンサーや、摂氏1,250度まで測定可能な高温センサー、電子制御式のスロットルバルブ(絞り弁)や排気ガス再循環バルブ(EGRバルブ)などを生産している。

コンティネンタルはチェコにオストラバも含め7カ所の拠点があり、グループ全体で1万3,000人以上を同国で雇用している。

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