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2014/6/20

一般・技術・その他 (旧)

英バース大学、コーヒーの出し殻からバイオディーゼル生産

この記事の要約

英バース大学の化学技術研究チームはこのほど、コーヒーを淹れた後に残る出し殻からバイオディーゼル燃料を生産する技術を開発した。コーヒーの出し殻には最大20%の油が含まれており、あらゆる種類のコーヒー豆の出し殻が原料になると […]

英バース大学の化学技術研究チームはこのほど、コーヒーを淹れた後に残る出し殻からバイオディーゼル燃料を生産する技術を開発した。コーヒーの出し殻には最大20%の油が含まれており、あらゆる種類のコーヒー豆の出し殻が原料になるという。この研究結果は米国化学会(ACS)ジャーナルの発行誌『エナジー・アンド・フューエルズ(Energy & Fuels)』に掲載されている。

研究チームは、アラビカ種、ロブスタ種およびノンカフェインを含む生産地が異なる20種類のコーヒーからバイオ燃料を生産した。その結果、種類によって特徴が若干異なるものの、どの種類のコーヒーの出し殻からもバイオ燃料を生産できることが分かったという。大量生産は難しいが、例えばコーヒーチェーンの配達業務や出し殻を収集するための車両の燃料に活用できると説明している。

小規模のコーヒーショップから出る1日当たり約10キログラムの出し殻からは約2リットルのバイオディーゼルを生産できるという。また、コーヒー豆の焙煎工場が不良品として廃棄するコーヒー豆も活用すれば生産量を拡大できると指摘している。

英国ではすでにロンドンに拠点を置くバイオ・ビーン(bio-bean)がコーヒーの出し殻からバイオディーゼルやバイオマス・ペレットを生産している。

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