欧州自動車工業会(ACEA)が6月17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の5月の新車販売(登録)台数は109万3,448台となり、前年同月から4.5%増加した。販売増加は9カ月連続。1~5月の累計では前年同期比6.9%増の543万1,921台だった。(表参照)
主要市場ではスペインが16.9%増と好調だったほか、ドイツが5.2%、フランスが0.3%、英国が7.7%の幅で伸びた。イタリアは3.8%減と、唯一低迷した。また、債務危機の影響で消費が冷え込んでいたギリシャが42.3%増、ポルトガルが36.5%増と急回復している。
欧米の主要メーカーでは、ルノーが18.8%増、フォルクスワーゲン(VW)が9.6%増、PSAプジョー・シトロエンが4.3%増、ダイムラーが3.6%増だった。ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、フィアット、BMWは落ち込んだ。
日本勢ではトヨタが3.4%、日産が10.7%、マツダが19.8%、三菱が38.3%の幅で増えた一方で、スズキは2.4%減、ホンダは0.1%減と不振だった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの同月の販売台数は4.3%増の113万3,727台となった。