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2014/7/4

企業情報 - 自動車メーカー

ルノー・日産とダイムラー、メキシコで協業

この記事の要約

ルノー・日産アライアンスと独自動車大手のダイムラーは6月27日、メキシコ中北部のアグアスカリエンテスに新工場を建設・運営する合弁会社を折半出資で設立すると発表した。次世代のプレミアムコンパクトカーの開発・生産で協力し、2 […]

ルノー・日産アライアンスと独自動車大手のダイムラーは6月27日、メキシコ中北部のアグアスカリエンテスに新工場を建設・運営する合弁会社を折半出資で設立すると発表した。次世代のプレミアムコンパクトカーの開発・生産で協力し、2017年に日産の高級車ブランドであるインフィニティの車両生産を開始し、2018年にはメルセデス・ベンツの車両生産も始める。

新工場はアグアスカリエンテスにある日産の既存工場に隣接して建設する。生産能力は本格稼働時で年30万台となる予定。総投資額は約10億ユーロとなる予定で、ダイムラーとルノー・日産アライアンスが同額を負担する。従業員数は開発、技能工、サポートスタッフを含め約5,700人を予定している。両社は新工場で生産するコンパクトカーの研究開発や生産で協力するが、デザインや仕様は各ブランドで異なるものになるとしている。

日産は1992年からアグアスカリエンテスの工場で生産しており、新工場では日産の同工場での経験を生かしていく。また、ダイムラーはメキシコにトラックおよびバスの工場があり、乗用車では納車前検査センターとトレーニングセンターを持っている。

■ 提携から4年、協業の範囲をグローバルに拡大

ダイムラーとルノー・日産アライアンスは2010年4月にパートナーシップを締結し、欧州を中心に協力関係を構築してきた。その後、協力の範囲は広がり、現在はアメリカや日本も含め12のプロジェクトを実施している。

両グループは6月26日、米テネシー州のデカードに共同で建設した新工場でメルセデス・ベンツ「Cクラス」およびインフィニティ「Q50」に搭載する4気筒ガソリンエンジンの生産を開始した。新工場の生産能力は年25万基。また今年後半には、共同プラットフォームをベースに開発した次世代「スマート」と「トウィンゴ」の販売を開始する予定。

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