欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2014/6/6

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、5月は5.2%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2014年5月の同国の乗用車新車登録は27万4, 804台となり、前年同月に比べ5.2%増加した。顧客別の内訳は、個人が全体の37.3%で前年同月に比べ5.0%減少。これに対し、法 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2014年5月の同国の乗用車新車登録は27万4, 804台となり、前年同月に比べ5.2%増加した。顧客別の内訳は、個人が全体の37.3%で前年同月に比べ5.0%減少。これに対し、法人は同12.3%増加した。1~5月の累計は前年同期比3.4%増の126万654台だった。

ブランド別の5月の登録台数は、ドイツ勢ではポルシェが11.0%増と好調。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は2.4%増、アウディも5.1%増を確保した、メルセデスは0.5%減の微減。BMWは4.8%減と振るわず、MINI(15.8%減)とスマート(12.3%減)は2ケタ減となった。

輸入ブランドでは、輸入車最大手のシュコダが22.6%増の1万5,884台と大幅に拡大。ジープは84.9%増と急伸した。

日本勢は、日産(36.6%増)とマツダ(26.7%増)が2ケタ増、トヨタも9.1%増加した一方、レクサス(36.1%減)、スバル(27.8%減)、スズキ(16.7%減)は2ケタ減、三菱(3.4%減)とホンダ(2.4%減)も前年実績を下回った。

5月の電気自動車(乗用車)の登録は前年同月比138.3%増の934台、ハイブリッド車も25.6%増の2,687台に拡大した。

(5~6頁の表グラフ参照)

■生産・輸出も好調

ドイツ自動車工業会(VDA)によると、5月の国内受注は前年同月に比べ3%増加、1~5月の累計は前年同期比5%増加した。国外からの受注も5月は約1%増、1~5月の累計は6%増加している。輸出は5月が前年同月比17%増の37万3,400台、1~5月は前年同期比10%増の190万1,700台と大幅に増えている。

内外の需要拡大を受けて自動車メーカーが生産を増やしている。VDAによると、5月の国内生産は前年同月比12%増の48万600台、1~5月の累計では前年同期に比べ8%増の245万2,900台に拡大した。

VDAのヴィスマン会長は、西欧市場の安定化が国内生産の拡大に寄与している、との見解を示している。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |