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2014/6/6

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、ミュンヘン工場を3・4気筒ガソリンエンジンの旗艦工場に

この記事の要約

独高級車大手のBMWは5日、ドイツのミュンヘン工場を3気筒および4気筒ガソリンエンジンの旗艦工場とする方針を発表した。BMWは3気筒、4気筒、6気筒のガソリンおよびディーゼルエンジンで設計や部品の大部分を共通化したモジュ […]

独高級車大手のBMWは5日、ドイツのミュンヘン工場を3気筒および4気筒ガソリンエンジンの旗艦工場とする方針を発表した。BMWは3気筒、4気筒、6気筒のガソリンおよびディーゼルエンジンで設計や部品の大部分を共通化したモジュール構造の新型エンジンの導入を進めており、このうち3気筒および4気筒のガソリンエンジンではミュンヘン工場を生産の中核とする。

新型エンジンは構造や部品の大部分を共通化しているのが特徴で、ディーゼルとガソリンエンジンの間では約40%、ガソリン、ディーゼルの各エンジン内ではそれぞれ最大60%の部品を共通化しているという。

ミュンヘン工場では昨年、エンジン生産に約5,000万ユーロを投資、うち新型エンジンの生産ラインの整備が約3分の2を占めた。同工場のエンジン生産の規模は現在、1日あたり2,000基で、うち新型エンジンが850基以上となっている。

同工場では約1,300人の従業員がエンジン生産に携わっており、2013年は合計で約46万5,000基を生産。このうち新型エンジンは約4,000基で、超小型車ブランドMINIに搭載する3気筒エンジンとして英オクスフォード工場に供給を開始した。

■ 世界の工場で新型エンジンの生産ライン整備

BMWグループは昨年、ミュンヘン、シュタイヤー(オーストリア)、ハムス・ホール(英国、バーミンガム近郊)、瀋陽(中国)にある工場のエンジン生産に約4億ユーロを投資しており、うち、モジュール構造を採用した新型エンジンの生産ラインの整備に約1億8,000万ユーロを投じた。ミュンヘン、シュタイヤー、ハムス・ホールの欧州3工場では2012年秋から2013年末にかけて同時に生産ラインを整備し、小規模生産を開始している。

3工場で生産するエンジンの種類は異なるものの、生産ラインに共通点は多く、設備投資を抑えることができたという。また、3工場で技術を共有することにより生産効率の改善などで協力できるほか、市場の需要変化に柔軟にも対応できると説明している。

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