スウェーデンのベアリング大手SKFは、ハブベアリングユニット (HBU)向けに新たな潤滑剤を開発し、4月末に販売を開始したと発表した。従来品と変わらない軸受性能を維持したまま、摩擦抵抗を最大9.5%低減することに成功したという。
SKFが新たに開発したグリースでは、摩擦調整剤と耐摩耗添加剤の混合比を最適化して摩擦抵抗を低減した。新欧州ドライビングサイクル (NEDC) に基づく試算によると、4台のハブベアリングユニットを装備した車両にこの低摩擦グリースを使用した場合、CO2排出量を走行1 km当たり0.15 グラム削減できる。年間走行距離を1万4,500 kmとすると、1年でCO2排出量を2.9キログラム削減できるという。