独自動車部品大手のボッシュは8日、ブレーキ用機械式真空ポンプ「EVOII」を高効率化・軽量化することに成功したと発表した。電動式真空ポンプに比べコストを最大75%節減できるという。
機械式真空ポンプは、ブレーキの踏力をアシストする真空倍力装置に負圧を供給するもの。「EVOII」の改良モデルでは、ローターに熱可塑性樹脂を採用している。同社によると従来品に比べ300グラムの軽量化を実現。同等の性能を持つ電動式と比べると1キロ以上軽い。また、ポンプ駆動時のCO2排出量は走行1㎞当たり0.4グラムとなり、電動式のレベルになるという。
搭載する自動車やエンジンに応じてパラメーターを柔軟に変更できる。クランクシャフト、カムシャフト、ギヤまたはチェーン動力で駆動できるほか、オイルや燃料ポンプと一体化することもできる。