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2014/6/13

一般・技術・その他 (旧)

軽商用EV車開発プロジェクト、試作車を発表

この記事の要約

市街地のモビリティ・ニーズにマッチするEV商用バンの開発を目指す欧州産学プロジェクト「Deliver」は、マーストリヒトで開催されたFISITA国際会議(2~4日)で試作車を初披露した。未来的かつ斬新なデザインを採用。同 […]

市街地のモビリティ・ニーズにマッチするEV商用バンの開発を目指す欧州産学プロジェクト「Deliver」は、マーストリヒトで開催されたFISITA国際会議(2~4日)で試作車を初披露した。未来的かつ斬新なデザインを採用。同じホイールベースの従来型商用バンに比べ最大積載量を18%増やしている。

Deliverの試作車は全長4.48メートル、全幅1.88メートル、全高2メートルで、空車重量は1,500キログラム。最大積載量で700キログラム(車両総重量2,200キログラム)を確保している。ホイールベースは2.75メートルとなっている。

永久磁石型同期電気モーターを搭載。バッテリーは80個のプリズマチックリチウムNMCセルを連結し、21.6kWhの容量を確保。最高速度は100㎞/hで、航続距離は100㎞以上となっている。

Deliverプロジェクトは市街地を走行するデリバリーバンがもたらす環境負荷(騒音、大気汚染など)を40%削減することを目標としている。アーヘン工科大学(RWTH)付属のアーヘン自動車研究所(ika)フォルクスワーゲン、フィアット、ミシュランなどが参加。EUからも資金支援を受けている。

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