塗装機械大手の独デュル(シュツットガルト)は、買収による事業拡大戦略を積極的に進めていく方針だ。同社はさきに木工機械大手のホマグを買収したと発表したばかりだが、同社のラルフ・ディーター社長は『シュツットガルター・ツァイトゥング』紙に対し、「ホマグの買収はその第一歩だ」と述べ、今後数年以内にさらに複数の企業を買収する考えを明らかにした。
ディーター社長によると、主なターゲットとして倒産あるいは倒産の危機に瀕している機械メーカーの買収を視野に入れているという。
デュルは7月15日、ホマグの発行済み株式の53.7%を計2億1,900万ユーロで取得すると発表。同取引によって議決権比率で75.8%を確保した。ホマグは木工加工機械の世界市場で28%のシェアを持つ有力企業で、従業員数は約5,300人。昨年の売上高は7億8,900万ユーロ、売上高営業利益率(EBITベース)は4.4%だった。